本日の土曜日は休みで天気が良かったので今治市朝倉の笠松山と世田山に登ってきました。
標高は笠松山357m、世田山339mとそれほど高い山ではないのですが田園風景から瀬戸の海、石鎚連峰や高縄山系の山並みまで、盛りだくさんの展望が楽しめます。
その見晴らしの良さと交通・防衛の要衝という側面から「伊予の剣」と呼ばれ、中世には山頂に城砦が築かれました。 特に世田山に築かれた世田山城は、「世田山城が落ちると伊予の国は亡ぶ」といわれる程の最重要軍事拠点でした。
朝倉の登山道から登ります。
15分くらいで分岐点、右へ行くと笠松山、左は世田山です。
笠松山山頂が見えます、どちらの山も山頂付近に南北朝時代の城跡があります。
南北朝の争乱以来、この一帯は3度の激しい戦の舞台となりました。
最後の戦いでは南朝方が最後の砦とたのむ世田、笠松城が包囲され 熾烈な攻防が四十数日。
ついに世田城は落ち、大館氏明ら十七士は山中で壮烈な自刃を遂げた。この戦いでは敵味方の屍が谷を埋めたそうです。
また、笠松城主、篠塚伊賀守は豪腕をふるって唯一人敵中を突破し山を一気に駆け下って船で瀬戸内海の魚島まで逃れたそうです。
山頂の姫宮神社の観音堂です
山頂から見る今治瀬戸内海方面
反対側の東三方ヶ森方面
山頂から少し北に下ったところに広場があります、ここが笠松山城の城跡だと思います。
2008年に山全体が燃えるような大火事があり防火帯が作られています。どうもここをバイクで登ってきた人がいるようですよ
次に世田山に移動します。この二つの山は尾根沿いに繋がっています。
世田山に向かう途中から見る笠松山です。
世田山からは西条、新居浜方面が見えます。
世田城はこの辺りなのですがこんな狭い岩場にあるはずはなくもう少し先の狭い広場あたりだと思われます。
そこから今度は東の世田薬師寺奥の院まで下りました。
世田薬師寺奥の院です。このまま薬師寺まで下りても良いのですが山をぐるっと回って戻らなければならないので再び登山道を登り元の登山道から帰りました。
しかしこんな断崖絶壁の山に城を作り、そこへ立て籠って戦をするなんてちょっと想像できない、笠松城主は敵を突破して山を駆け下り海まで走って船で沖へ逃げたとあるが本当にそんな事が出来たんだろうか?ちょっと疑問もあるのですが・・見晴らしの良いこの山は結構好きで年に数回登ってるんですよ