4月29日から5月5日までの７日間SSER主催のTBI（ツールドブルーアイランド）に参加してきました。
29日から４日までの6日間で四国内の山々を走り回るラリー競技です。
全走行距離は約2500キロ、うち林道は950キロと長く早朝から深夜まで大変な毎日でした。
自宅から会場までは150キロ位なのでマシンは軽トラで運びます。
今回は近くのホテルに前泊して朝８時集合、受付、ミーティング等の後午後12時スタートです。
タイムアタック区間であるSSは毎日朝と夜の２回、CP(チェックポイント）は毎日２ヶ所で、すべて開設時間が決められておりその時間内に通過しないとペナルティがあります。その為何かのトラブルが起こると間に合わなくなるので結構なペースで走る事になります。
初日は午後のスタートの為、夜のSSのみでした。
夕方通過した林道から見る宇和海の夕陽です。
最初の頃はまだ写真を撮ったりする余裕がありました！
夜のSSが終わりその日のビバーク地に到着すると主催者が運んでくれるテントの設営、ケータリング形式の食事を頂きマシンのメンテナンスを行います、その為毎日夜遅くの就寝となります。
初日から淡々とこなしノーミスで順位も50人中20位くらいです。
最初のうちは元気だったのですが３日目くらいから段々ときつくなってきました。
５日目、第一CPを目指してまあまあのガレ場林道を走行中、フロントタイヤがパンクしてしまいました。急いで修理を終えまた何かあるといけないのでペースを上げて第二CPを目指して走行中、今度は林道内で前の選手の崖落ちに遭遇！
幸い怪我はなくバイクは道路から３ｍくらいのところに落ちてます。傾斜もきつくないので数本のロープで二人で少しづつあげますが二人じゃどうにもならない、そうこうしているうちに今まで抜いてきた選手たちがやってきて７人くらいで一気に引き上げました。
第二CPもギリギリ無事通過し夜のSSを目指します。ところがSSまでがかなり遠く開設時間に間に合うのか少々不安です、もう少しペースを上げようと思ってたらSSで使用する補助ランプのモニターが消えてます。どうもスイッチの電源の接触不良のようです。
補助ランプがなければSSを走るのはかなり厳しく思い切って自販機の前に止めてライトユニットを外し急いで修理、15分くらいロスしたと思います。
SSには何とか時間内に間に合いましたが雨でかなりぬかるんでます。V字谷に丸太がたくさん転がっておりかなりの難易度、数回転倒してしまいマシンにも少しダメージが・・・！
ビバーク地に到着したものの24時の時間制限を数十分オーバーしてしまいペナルティが課せられました。順位も少し落とします。
最終日、疲労困憊でかなり思考能力も低下しているのか朝から数回のミスコース、朝のSSにはギリギリ間に合いました。
SS通過後、第一CPを目指しますがその頃からラリーコンピュータの表示がおかしくなります、急いでセンサー等チェックします、昨日の転倒でセンサーが折れてたので予備のセンサーを付けてたのですが位置調整等きちっと出来てなかったのでしょうか。何回調整してもエラーが出ます、マグネットが原因かも知れません。
頑張ってみたのですが流石にラリーコンピュータなしでは走行できません。この時点であきらめてエマージェンシー封筒を開封し主催者に連絡してCP2、最後のSSをカッとして直接会場を目指す事になりました。
そこからは気が抜けたのか眠たくて仕方ない、何度も休憩しながら会場に到着、選手達のゴールを待つことにします。暗くなるころからどんどん選手たちが戻ってきます。皆さん疲労困憊の様子ですが達成感がみなぎってます。自分もすべてのルートを走り切りたかったですが最後の最後に悔しい思いをしました。最後の選手は本当に遅くなってから雨の中ゴール、本当にお疲れ様でした。
ゴールが遅くなったため閉会式、表彰式は翌日５月５日になりました。
自分も最終日のCP、SS不通過SSのペナルティを受けながら自力で完走したので32位で完走賞のメダルを頂くことが出来ました。
終わってみると夢の中のような６日間、色々反省点もありこのままでは終われない感じで、来年もまた出てみたいですね！
主催者SSERの皆さん、選手の皆さんには本当にお世話になりこのラリーを完走する事が出来ました。有難うございます！
この写真は取材に来られてた雑誌RIDERS編集長の三上さんに撮って頂いたものです。有難うございました！